より理解が深まる前がき
日々、私たちが生活していく上で、切っても切れない人間関係。
職場、身内、ママ友、ご近所付き合い等、決して避けては通れない関係です。
この関係が円滑であれば良いのですが、多くの人はこの人間関係に悩まされます。
『あの言葉、誤解されてないだろうか…』
『つい怒らせてしまったかもしれない…』
『どうしてあの人は上から目線なんだ!』
誰もが人付き合いを進めていく中で、こんな不安や不満が頭をよぎることは決して少なくないと思います。不安に思い始めたらもう頭の中はそのことでいっぱい。
この不安だけで頭の中は堂々巡りをし始め、ストレスが溜まっていく一方です。
この記事では”クオリア”の観点から人間関係を考察し、さまざまな人たちとの関係を楽に考えられるヒントを解説しています。
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1.人間関係で悩みを抱える人たち
ここでは人間関係の代表格ともいえる職場を皮切りにみてみましょう。
職場の人間関係においてストレスを抱えている人が、どの程度いるのかを表したのが以下のグラフです。
・職場だけを例にした場合3人に1人は悩みがある
・8割の人が何かしら人間関係に悩みを抱いている
・人間関係の悩み=慢性的ストレス
*以下記事の『2.ストレスの要因は?』の抜粋
職場だけでみた場合、3人に1人が人間関係に悩み、ストレスを感じているのが分かります。
上司との折合い、部下への接し方、同僚との意見の相違、飲み会の誘い等、パっと浮かんだけでもこんなに挙がりました。
ただ人間関係は職場だけに留まった話ではありません。前がきで述べたよう多岐にわたります。
それら全ての人間関係を含めると、実に8割以上の人が人間関係に悩まされているようです。
日常生活において、これ程までに人間関係に悩みを抱える人がいる状況は、慢性的なストレスにさらされていると考えても差し支えないと思います。
2.クオリアとは?
ではこれら慢性的な悩み、ストレスをクオリアの観点から考察したら、どう変化するのでしょう?
そのためには先ずクオリアとは何か?の説明が必要ですね。
・クオリアは個人のフィーリング
・一般的に感覚質と呼ばれる
・経験に基づいた主観的な感じ方(質)
・個人特有な感覚
クオリアとはなんでしょうか?
簡単にいってしまえば『個人のフィーリング』の事です。
ん?何だかいまいち… 例を挙げてもう少し詳しく説明しますね。
・有名な絵画を観て抱いた感覚
・大きな音を聞いてイライラとする感覚
・ケーキを食べて甘いと思う感覚
・草木の香りで季節を連想する感覚
・クラゲに触ってプニプニとした感覚
(余談ですが筆者はクラゲ好きです)
これら5感を通して感じる質の事です。
クオリアは日本語で感覚質と訳されています。
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚らを経験を通して、主観的に捉えた感じ方(質)がクオリアです。
これは個人特有の感じ方(質)なので、人それぞれに異なります。
面白い例に”太陽の色”があります。
皆さん太陽は何色と訊かれたら何色とお答えになるでしょうか?
赤?黄色?オレンジ?
日本は国旗の日の丸のイメージがあるため、赤を連想する人が多いようです。
一方海外では、黄色やオレンジ、中には金色といった色を連想し、赤は極少数派です。
このように経験に基づいたクオリアが、同じ太陽の色を変えているのです。
3.クオリアの観点から人間関係を考察
ここまでで下準備は整いましたね。
では個人特有の感覚質クオリアを念頭におき、例を交えて人間関係を改めて考えてみましょう。
・心配や不安の種は何に基づいているのか?
・クオリアの観点では「一般的に」はない
前がきの例で、自分の言った事が誤解されていないか心配になっている人がいます。
さて、この人「以下、Kさん」は何に基づいて誤解されるのが心配なのか訊いてみましょう。
K:話し中に眉をひそめたから心配になって…
ではなぜ眉をひそめる事が誤解へと結びついたんですか?
K:だって一般的に眉をひそめる時は、何か腑に落ちない点があるから
では相手は一般的な人だと思いますか?
K:う~ん…
さて皆さんはどう思われましたか?
そうなんです。Kさんは自身のクオリアに基づいた主張をしているんですね。
過去に眉をひそめられて、本当に誤解させた出来事があったのかもしれません。
でも今回の相手は、その過去の人とは一緒じゃありませんよね。
つまりクオリアの観点からみた場合、一般的には通用しないんです。
4.相手の気持ちは決して読めない
先ほどのKさんは、自身のクオリアに基づいて心配していたのが分かりましたね。
では、相手の気持ちを正確に知り得ることはできるのでしょうか?
・相手の気持ち把握するのは不可能
・自身のクオリアの証明は他人にできない
・自分のクオリア越しに相手の気持ちを読んでいる
ずばり
相手の気持ちを正確にキャッチすることは不可能です。
それも当然です。相手にも相手の経験に基づいたクオリアがあります。
それがKさんのクオリアと一緒のはずがありません。
クオリアとは個人の経験に基づいた自身の感覚質です。
これは言葉に言い表せないと同時に、相手へ完璧に伝えることもできません。
なぜなら自身特有の感覚質でしたね。
つまり私たちが相手の気持ちを読もうとする際には、自身のクオリアというフィルターを一回通して相手の気持ちを読んでいるのです。
言い換えれば”主観的に相手の気持ちを読んでいるに過ぎない”となります。
いくら相手の言動を事細かくキャッチしても、気持ちや思いまでは決して読めないわけです。
たとえどんなに悩んでも、相手に直接訊いたとしても真意の程は分かりません。
自身のクオリア、また他人のクオリアを証明することは不可能ですからね。
あとがき
ちょっと頭が混乱しそうになりましたね。
いくら私たちが相手の気持ちを理解しようとしても、必ず自分のクオリア越しにしか理解する事はできません。相手の気持ちを自分のクオリアに結び付けて考えしまうからです。
そう考えたら心配し悩むだけ無駄と思えてきませんか?
その無駄なことに時間を掛けストレスを増幅させていっているのです。
変えるとすれば自分の考え方を変えるしかありません。
自分の考え方を変えるのは困難ですが不可能ではありません。
練習していけばクオリアが上書きされ他人に左右されなくなれます。
しかし目先は心配し、悩んでもどうにもならないと知ることだと思います。
できる所から一歩、また一歩と進んでいけば良いんですから。
いかがでしたでしょうか?
この記事を参考に、人間関係での悩みのストレスが少しでも軽くなっていただければ幸いに思います。
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