より理解が深まる前がき
みなさん「グレートリセット」という言葉を見聞きした経験はないでしょうか?
ビジネスの世界では稀に用いられますが、オカルト・都市伝説系の話ではよく目にします。
簡潔には「世界、社会がより良い方向へ経済、人口、環境などの刷新(リセット)」です。
最も身近な出来事では「新型コロナ(COVID-19)後の変化」です。
ご存じの通りアフターコロナの今では、働き方、人間関係、医療など、日常生活に大きな変革をもたらしました。
決してそこで失われた生命を軽視しているわけではありませんが、刷新という観点で視ればグレートリセットといえます。
また筆者が好きなオカルト界隈では、2025年7月にかつてない天変地異が発生し、その後の世界はグレートリセットされ「物質主義から精神主義へと変わる」などと、まことしやかに噂されています。
オカルト話をしたい所ですが、ここではグッと堪えて根拠がベースとなる「AI参入による働き方のグレートリセット」について、この記事では解説しています。
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1.AIによる働き方の変化
2024年11月末現在、AIにより生活は大きく変化しました。
例えばこんな日常で垣間見えます。
◆AIがもたらした身近な変化
- セルフレジの普及
- AIチャットやAIオペレーター
- アレクサなどによるスマートホーム化
- ChatGPTによる文章作成
- 自動車衝突事故防止用カメラ
etc…
AIの出現で生活はより便利になり快適になりました。
ただ一方で、我々人間たちの雇用の場は失われつつあります。
特に近年注目されている生成AIの参入により、いっそう人の雇用の減少は加速するという見方が強いです。
- AI:決まった行為の自動化
(解の提供⇒認証システム、データ分析、合成など) - 生成AI:パターンを学習し新たなコンテンツを作成
(最適解の提供⇒文章、イラスト、対話など)
AI(マシン)が仕事をこなしてくれるのであれば人件費は抑えられます。さらに24時間365日フル稼働もでき、ミスもありません。
経営サイドからすれば「文句を言わない忠実で正確な生産マシン」です。
単純な繰り返し作業、特定のパターンから最適なサービスを提供するような業種においては、間違いなく人から生産マシンへ移行していきます。
現状このAI変革を放置した場合で想定される日本の将来は、2030年にかけてGDPは上昇するが、労働人口の49%の業種がAIによる代替が進み、740万人(労働人口の約12%)が雇用の機会を失うシナリオが予測されています。
出典:「技術革新が労働に与える影響について」(厚生労働省)に基づいて作成
2.働き方のグレートリセット
前がきでも触れましたが、新型コロナ後は働き方が大きく変化しました。某有名企業代表は「10年近く新しい働き方が早まった」と言われています。
その中でも「リモートワーク(在宅勤務)」の普及は凄まじい変革といえます。
新型コロナ前までは在宅勤務をする人は約10%前後だったのに対して、不要不急外出が何度か発令されいた最中では最大約32%と一気に加速しました。
出典:「技術革新が労働に与える影響について」(厚生労働省)に基づいて作成
今までリモートワークはインフラ的に整っていても、各企業はもう一歩踏み込むことはありませんでした。新型コロナで「そうせざるを得ない状況に陥った」が大半ではないでしょうか?
物理的にリモートワークが出来ない業種(職種)もありますが、事務的な作業が大半である間接部隊においては、どうにかしない状況に置かれると、意外にもどうにかなるものです。
この気づきこそが「働き方におけるグレートリセット」だと考えます。
3.AIが得意とする分野
それでは今後はどうなるのか?についてです。
AI変革が起こるとAI特有のメリットが活きる業種では、一部既に試験運転が検討されており、今後実用化に向けて必ず発展していきます。
- 正確性が求められる業種
- 技術的な要素が必要になる業種
- 危険が伴う業種
- 納期が掛かる業種
3-1.正確性
品質管理、文章の校閲・校正、スケジュール管理、人員管理など正確性を有する仕事は最もAIが得意とする分野です。
エラー検知の観点からすれば、確実に人よりもAIに軍配が上がり生産性も向上します。
また日々流動的なタスクから最適化を求めるような仕事でも、スピード面、効率面での処理速度はAIが圧倒的に速く正確になります。
3-2.技術性
意外なことに技術性が求められる仕事でもAIの代替は可能です。
医療、福祉、教育のような専門職では一見、人が介入しなければ不可能と思いがちですが、生成AIでは常に学習し、人が長い時間を掛けて培った経験をインプットすることができ、なお且つ考えられるリスクから一瞬で最適な手段を選択しアウトプットできます。
外科医、看護師・福祉士、教職員が持つスキルは、何も人が長い時間を掛けて学ぶ必要がなくなり、代わりに専用のマシンを導入すれば技術職も例外ではありません。
3-3.安全面
高所作業、寒暑現場作業、救出作業など、一歩間違えば人命にも関わる大事故に繋がりかねない環境での作業にはロボットが向いています。
この世の中体力を削っても、命や健康を削ってする仕事などありません。
いくらでも替えが利く専用ロボットを配置させるのが、過酷な現場では一番理想的な在り方です。
3-4.納期面
物流関係、生産リードタイムの短縮、スケジュール管理など刻一刻と変化する分野の領域では予測困難なケースが複合的に絡み合い納期を遅らせる原因となることが往々としてあります。
これらを気象、欠勤、個人のスキルなどの側面を考慮して、瞬時に最適手段を選択するには機械の処理速度を人が上回ることは不可能です。
4.AIが苦手とする分野
夢のようなAIですが、当然苦手とする分野もあります。
それは「インプットとアウトプットの妥当性」です。
◆インプット
- 意図したシステム構築は人にしかできない
- AIは0から1を生み出すことはできない
◆アウトプット
- AIが下した結果をジャッジするのは人でなければならない
- 最適解には倫理観・道徳観は含まれない
包括的な意味でインプットとは、そのシステムを構築する人、またそれに関わる理論、情報を与えることを指し、このインプットに人の手が不可欠になります。
機械に「文書校正して」「スケジュール管理して」と言ったところで、ひな形が用意される程度です。
そのスキームに対して目的とした意図へ着色をするのは人でなければなりません。
またアウトプットでは、AIの出した結論に対して最終ジャッジを下す倫理観・道徳観を持った人の介入は必要不可欠です。
最近実用化に向けて動き出している車の自動運転を例に挙げると、飛び出してきた車を回避するのは機械に任せれば良いです。
しかしその先に赤ちゃんと老人がいて、どちらかを犠牲にしないと運転手は助からない状況で、AIはどう判断するでしょうか?
昨今の少子高齢化を知っているAIであれば、これからの日本の将来を担う赤ちゃんを救い、迷わず老人を犠牲にするでしょう。
さてこの判断が倫理的に正しいでしょうか?
また自動運転車同士の衝突事故の場合、過失割合は常に半々でしょうか?
この例のように、AIが導き出した最適解が必ずしも正しいとは言えません。
やはりそこには倫理観・道徳観を持った人の考えが必ず必要となります。
5.グレートリセットの兆し
性別、年齢、教育環境、障害の有無、ライフスタイル。
これら「個人の境遇や価値観」が重要視されつつある現代において、少数派の意見だからといって無視することはあってはならないことです。
この多様化に付いて行けていない結果が正に今の日本の状況を現わしています。
- 同じ業務をこなしても男女で出世が違う
- 高齢者はシニアとして低い賃金で再雇用される
- 育った環境で憧れの職種にありつけない
- 障害で囲われた枠の中でしか仕事ができない
- 結婚をして子を授かると仕事と育児が両立できない
これら個人の価値観を無視し続けたらどうなるか?
それは「格差社会の誕生と助長」です。
少数派は貧困層をさまよい、多数派のごく一部が富裕層で権力を掌握し、多くは中間層として貧困層に近い生き方になります。
一人ひとりが人として生きるのに、とても選択肢が少なくなってしまったように感じています。
その息苦しい今の状況をAIで変革できると考えています。
できないことを無理にしようとせず、そこはAIに任せ、インプット、アウトプットに焦点を当てた働き方をする。
決して夢物語ではなく、誰もが自身の価値観を維持したまま社会を生き抜くためには、今避けては通れない状況に陥っています。
筆者はそんな意味で、人の代わりとして生まれたAIが働き方のグレートリセットを担う重要なキーだと考えています。
あとがき
映画の世界でシンギュラリティ(コンピュータの自我覚醒)が起き、人間と機械が戦争を始める物語がありますよね?
あの世界ってAIに全てを委ねてしまった結末だと思うんです。
何でもかんでもAI任せにして、人事評価から裁判判決まで機械に学習させると映画の世界が実写化してしまいます。
だからその過程で人間の介入が必要なんです。
AIが導き出した答えは0か1かです。そこには倫理観や道徳観はありません。
今便利になった世の中を、今後天国にするのも地獄にするのも人の意思です。
そこには多様性を受容する社会が必ず必要であると考えます。
さて、如何でしたでしょうか?
少しおおげさに言うと、「少数派が生き抜くにはグレートリセットは必要不可欠」です。
変遷期にある現在、AIの誕生は今後の未来を試されるツールとして生まれてきたように筆者は感じています。
少しオカルトチックな内容となりましたが、「個人の価値観」が認められてきつつある今、一人も漏らすことなく生きやすい世の中になればと切に願っています。
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